注文住宅の内装の決め方|失敗しないデザイン戦略
- Fuku Design Home
- 8月14日
- 読了時間: 15分
1. 注文住宅の内装を決める前に知っておきたい基本
1.1 注文住宅における内装の重要性と全体像
注文住宅の魅力は、なんといっても「自由に設計できること」です。 間取りや外観に注目が集まりがちですが、実は内装こそ暮らしやすさを左右する大事なポイントです。
内装には次のような項目があります。
壁紙やクロスのデザイン
床材の種類とカラー
建具(ドア・収納扉など)の仕様
照明やコンセントの配置
カーテンやブラインドの取り付け
水回りの設備やカラー選定
ひとつひとつは小さな要素に見えますが、毎日の生活で目に触れる部分です。 たとえば、リビングの照明が明るすぎると落ち着かない空間になり、逆に暗すぎると作業に不便が生じます。 また、床の色や質感ひとつで部屋全体の印象がガラッと変わります。
忙しい日々の中で、「見た目が好き」かつ「使いやすい」内装に仕上げることが、満足度の高い暮らしにつながるんです。
1.2 注文住宅の内装決めでよくある失敗とその回避法
注文住宅の内装を決めるとき、よくある失敗にはいくつか共通点があります。 ここでは、よく聞く3つの失敗とその解決法を紹介します。
よくある失敗①:デザインの統一感がない
各部屋ごとに好みのテイストを優先して選んだ結果、家全体に一体感がなくなるパターンです。 リビングはナチュラル、寝室はモダン、キッチンはカントリー風…となると、全体の調和が取れません。
解決策:全体の「テイスト」をあらかじめ決めておくことが重要です。 ナチュラル・北欧・和モダンなど、方向性を一つ決めることで、内装選びもスムーズになります。
よくある失敗②:機能性を無視した選び方
「見た目重視」で内装を決めてしまい、使い勝手に不満が残るケースも多いです。 たとえば、オープン収納ばかりにしてホコリが溜まりやすくなったり、光沢のあるフローリングが滑りやすかったり…。
解決策:デザインと機能性の両面から選ぶ視点が大切です。 特に小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、安全性・清掃性の確認を欠かさないようにしましょう。
よくある失敗③:予算オーバーになってしまう
細かい部分にこだわりすぎて、予算を大幅に超えてしまうという声も多いです。 注文住宅は「オプションの積み重ね」が金額に直結します。
解決策:優先順位を決めてから内装を選ぶことがポイントです。 床・壁・水回りなど、変更しづらい部分を先に決めて、後から調整できる部分(照明や小物など)は予算に応じて選びましょう。
日常生活を思い浮かべてみてください。 朝起きて、床に素足をつける感覚。キッチンで料理をするときの使いやすさ。リビングでくつろぐときの照明の柔らかさ。 内装が整っているだけで、暮らしの「質」がグンと上がる実感が得られます。
2. 内装デザインの基本ステップと決め方のコツ
2.1 好みのテイストを明確にする決め方
注文住宅の内装を考えるうえで、まず最初にやるべきなのが「好みのテイスト」をはっきりさせることです。 ここがブレると、選ぶ素材や色がバラバラになり、まとまりのない空間になってしまいます。
よく選ばれるテイストは次のようなものがあります。
ナチュラル(木の温もりを感じる優しい雰囲気)
モダン(直線的でスタイリッシュ)
北欧風(シンプルで白基調+アクセントカラー)
インダストリアル(無骨で男前な印象)
和モダン(畳や障子などの和素材×現代的デザイン)
この中から1〜2つに絞ることで、内装決めが一気にスムーズになります。
失敗しやすいパターンとしては、「インスタや雑誌で見たデザインを寄せ集めた結果、統一感がない」といったケース。 写真を保存するときも、必ず「テイストごとにフォルダ分け」しておくと、自分の好みを客観的に整理しやすくなります。
2.2 カラーバランスを整えるための決め方
好みのテイストが定まったら、次は色のバランスです。 色は、空間の印象を大きく左右する要素。特に内装では、3色の黄金比率を意識するのがおすすめです。
ベースカラー(70%):床や壁など広い面積
メインカラー(25%):家具やカーテンなど
アクセントカラー(5%):クッションや照明などの小物
たとえば、ナチュラルテイストなら ベース:白や淡い木目、メイン:ライトブラウン、アクセント:グリーンやネイビー といった組み合わせが人気です。
こんな失敗に要注意です。
① 全体が白すぎて無機質に見える
② アクセントカラーを多用しすぎて落ち着かない
③ 異なる部屋ごとに色を変えすぎて統一感がない
内装のカラーバランスを決めるときは、全体を“ワンストーリー”でつなげる意識を持つと失敗しにくいです。
2.3 素材と質感の選定ポイント
見た目だけでなく、実際の使い心地やメンテナンス性も大切なのが、素材と質感の選び方です。 注文住宅では、床材・壁材・天井材・建具など多くの部分で素材を選びます。
たとえば、床材一つとっても選択肢はさまざま。
フローリング(無垢材・突板・シート)
クッションフロア(防水性・安価)
タイル(高級感・冷たい)
カーペット(柔らかいが掃除は手間)
「子育て中」や「ペットあり」などの家庭環境によって、ベストな素材は変わります。
さらに「質感」にも注目したいところ。 たとえば、マットな壁紙にすると光を吸収して落ち着いた雰囲気になり、逆に光沢のあるクロスは明るさを引き立てます。
こんな失敗もありがちです。
① 傷つきやすい素材を選んでしまった
② 汚れが目立つ色を選んで掃除が大変
③ 夏は快適だが冬は冷たい素材にして後悔
必ず「実物サンプルを手で触る」「ショールームで確認する」ことが大事です。
2.4 家具や設備との調和を図るコツ
どんなに内装をこだわっても、家具や設備とのバランスが合っていなければ台無しです。 「家具・設備はあとで考える」ではなく、「一緒に考える」ことが内装成功のカギです。
具体的にはこんな流れをおすすめします。
先に大物家具の色と素材を仮決めする(例:ダイニングテーブル、テレビボード)
それに合わせて内装(床・壁・建具)を選ぶ
最後に照明や収納を調整する
この順番で考えると、インテリアと空間に一体感が生まれます。
よくある失敗はこちら。
① 白系の内装にしたのに、黒系の家具ばかりでちぐはぐに
② キッチンの色に合わせずに、ダイニングテーブルが浮いてしまった
③ 照明の色(電球色・昼白色など)と家具の色が合わずに違和感
照明の「色温度」も合わせて考えると、空間がぐっと洗練されます。
全体を通じて大切なのは、「内装単体」で考えるのではなく、「住まい全体の調和」の中で選ぶことです。
3. 注文住宅で後悔しない!部屋別の内装の決め方
3.1 リビング:家族が集まる空間の演出
リビングは家の中心であり、家族がもっとも長く過ごす場所です。 そのため「居心地の良さ」と「機能性」を両立させた内装が求められます。
まず注目したいのは照明計画です。 ただ明るければ良いというわけではなく、複数の光源を組み合わせることで、空間にメリハリをつけられます。
天井にダウンライトを配置して、天井をすっきり見せる
間接照明で壁を照らし、落ち着いた雰囲気に
スポットライトやスタンド照明でアクセントをつける
失敗しがちなのは、「昼間の明るさだけで内装を決めてしまう」こと。 実際には、夜に照明がどのように影響するかを想定して、配置や色温度を決めるのがポイントです。
また、床材の選び方も重要です。 リビングは人が頻繁に出入りするため、耐久性のある素材を選ぶと長持ちします。
無垢フローリング:あたたかみがあるが、傷がつきやすい
突板やシート材:耐久性は高めでメンテナンスも楽
タイル調フロア:掃除はしやすいが、やや冷たさを感じやすい
リビングでは「見た目」と「実用性」をしっかり両立させる内装決めが大事です。
3.2 キッチン:機能性とデザインの両立
キッチンは毎日使う場所なので、作業のしやすさが第一。 でも、リビングから見える位置にある場合が多いため、デザイン性も意識する必要があります。
内装で失敗しがちなポイントはこちら。
① 作業動線を無視して見た目重視の配置にした
② 水はねや油はねを想定せず、汚れやすい素材を使った
③ コンセントの数や配置を考えていなかった
これらを避けるために、以下のような工夫がおすすめです。
キッチンパネルは光沢タイプよりマットタイプが汚れが目立ちにくい
天井の色や壁紙は、リビングとつながるデザインにすると統一感アップ
床材は防水性とクッション性のあるもの(クッションフロアなど)を選ぶと足腰にやさしい
また、収納も内装の一部と捉えて考えましょう。 見せる収納にするのか、隠す収納にするのかで、キッチンの雰囲気は大きく変わります。
キッチンは「効率重視」と「インテリア性」を両立する設計が、注文住宅ならではの醍醐味です。
3.3 寝室:リラックスできる空間作り
寝室は、一日の疲れを癒やす「休息の場」です。 そのため、過剰な装飾よりも、静かで落ち着いた内装が求められます。
壁紙や床材、照明などを選ぶ際は、次のようなポイントを意識しましょう。
色はグレー・ネイビー・ベージュなど、落ち着きのあるカラーがおすすめ
照明は調光式や間接照明で、就寝前の目への刺激を抑える
床材は防音性・肌触り・メンテナンス性を考慮して選ぶ
寝室内装でありがちな失敗はこちら。
① 壁紙に柄を入れすぎて落ち着かない
② 明るすぎる照明にして寝つきが悪くなる
③ ベッド周りのコンセント位置が不便で不満に
特に「照明」と「遮光性」は、寝室の快適性を大きく左右します。 遮光カーテンや調光可能な照明を取り入れることで、入眠・起床のリズムが整いやすくなります。
心と体を休める寝室は、「視覚」「触覚」「音環境」まで意識して内装を整えることが大切です。
3.4 水回り:清潔感とメンテナンス性
水回り(洗面所・浴室・トイレ)は、清潔感をキープできる内装にすることが最重要です。 とはいえ、最近ではデザイン性を重視する家庭も増えており、機能と見た目のバランスが問われます。
おすすめの素材選びはこちら。
壁や床は、防水性・防カビ性の高い素材を優先
タイル調のクッションフロアは、水はけもよく見た目もおしゃれ
壁紙は汚れにくい加工がされたものを選ぶとお手入れが楽
ありがちな失敗例も押さえておきましょう。
① 光沢のある素材で水垢が目立ちやすい
② 凹凸の多いタイルで掃除が大変
③ 白一色にしてしまい、少しの汚れでも気になる
水回りは「掃除のしやすさ」と「耐久性」を最優先にしながら、アクセントカラーでおしゃれに仕上げるとバランスが取れます。
また、照明の色を温かみのある電球色にすることで、トイレや洗面所もやわらかな印象になります。
それぞれの部屋には、用途に合った内装選びの“正解”があることがわかってきたと思います。
4. 注文住宅の内装の決め方で気をつけたいこと
4.1 実物サンプルでの確認方法
カタログやWeb上の画像だけで内装を決めてしまうと、「思っていたのと違った…」という後悔につながることが少なくありません。
とくに注意したいのは、次の3つです。
① 照明の違いで色味が変わる
② 床や壁の素材感が写真ではわかりづらい
③ 質感・厚み・ツヤなどは画像では判断できない
そのため、内装材は必ず「実物サンプル」を見てから決定することが大切です。
確認のポイントはこちらです。
日中と夜間、両方の照明環境でチェックする
床や壁の大きめサンプルは、立てても置いても試す
触ってみて、滑りやすさ・柔らかさ・冷たさを確認する
ショールームに行けない場合は、メーカーからA4サイズのサンプルを取り寄せるのがおすすめです。 小さなサンプルよりも、大きいものの方が実際のイメージに近づけます。
色や素材は、「面積効果」で広くなると薄く・明るく見える傾向があるため、そのギャップも考慮して判断しましょう。
4.2 家族との意見調整のポイント
注文住宅の内装は、家族全員が長く過ごす空間だからこそ、意見の食い違いが起こりやすい部分でもあります。
こんな悩み、よくありますよね?
パートナーがシンプル派、自分はカラフル派
子どもの希望も取り入れたいけど、将来のことを考えると不安
見た目と機能性、どちらを優先するかで迷う
家族の意見調整で大事なのは、「全体の方向性だけは最初に決めておく」こと。 たとえば「北欧風のシンプルなテイストにする」「木目をベースにしたナチュラルカラーに統一する」など、大枠を共有しておけば細部の調整がラクになります。
意見がぶつかったときの対処法はこちら。
共通の好みを探すために、PinterestやInstagramで一緒に画像を見ながら話す
家族会議を週1回設けて、テーマごとに決めていく
「生活する人が優先」の原則を守る(たとえばキッチンは主に使う人の意見を尊重)
家づくりは、意見をぶつけ合うことではなく「すり合わせる」ことが大切です。 その過程こそが、暮らしの満足度を高める第一歩になります。
4.3 予算管理と優先順位の付け方
内装は、意外とコストがかかる部分です。 カタログを見ていると「あれもこれも良く見えて」ついつい予算オーバーになることも…。
よくある失敗としては、
① 気づいたら全体予算を超えてしまっていた
② 安く仕上げようとして妥協しすぎて後悔
③ 優先順位が曖昧で、取捨選択に時間がかかった
こうならないためにも、内装決めには「コスト感覚」と「優先順位づけ」が欠かせません。
おすすめの考え方はこちらです。
「変えにくい部分」にはしっかり予算をかける(例:床・壁・建具)
「あとで変更できる部分」はシンプルにしておく(例:照明・カーテン)
グレードアップしたい箇所は、1〜2か所に絞る
具体的には、「フローリングだけは無垢材にして、他は標準仕様」など、メリハリをつけることで満足度を高く保てます。
また、全体の費用を可視化するために、項目別の内装予算表を作ると便利です。
項目 | 優先度 | 予算目安(万円) |
床材 | 高 | 40 |
壁紙 | 中 | 20 |
建具・扉 | 中 | 15 |
照明 | 低 | 10 |
カーテン | 低 | 5 |
※あくまで一例です。家の広さ・仕様により調整が必要です。
注文住宅の内装決めでは、「選ばない勇気」も重要な選択肢のひとつです。
5. Fuku Design Homeの注文住宅における内装提案力
5.1 設計士とインテリアコーディネーターの連携体制
注文住宅の内装を成功させるには、間取りとデザインの一貫性が非常に大切です。 Fuku Design Homeでは、設計士とインテリアコーディネーターが打ち合わせ段階からタッグを組む体制を整えています。
この体制により、次のようなメリットがあります。
間取りに合った家具や照明の配置がスムーズに決まる
色や素材の選定で迷ったとき、専門家の意見がすぐもらえる
プロ同士の意見が反映されるので、内装に無理がない
たとえば、壁の位置や建具の配置を決める段階で、どんなインテリアにするかも一緒に検討するため、「後からデザインが浮いてしまう」といった失敗が起こりにくいのが特長です。
担当者は各1名体制ですが、そのぶんお客様一人ひとりとじっくり向き合える仕組みになっており、信頼関係のある打ち合わせが可能です。
5.2 150棟以上の施工実績に基づく高い提案力
Fuku Design Homeには、150棟以上の設計経験をもつ設計士が在籍しており、家づくりの要望を具体的に形にしてくれます。
「趣味のスペースを確保したい」
「家事動線を最短にしたい」
「家具も含めて統一感のある空間にしたい」
こうした希望をヒアリングしながら、間取り、内装、家具、外構まですべてを含めた提案を行っているのが強みです。
また、インテリア担当者はカラーコーディネーターの資格も保有しており、色や質感のバランスを細かく調整することができます。 このように、実績と専門性に裏打ちされた提案力が、満足度の高い内装づくりを支えています。
5.3 モデルハウスなしでも納得できる打ち合わせスタイル
Fuku Design Homeでは、あえてモデルハウスを持たず、コストを抑えた家づくりを実現しています。 では、実物が見られない中で、どのようにイメージを共有するのか? その答えは、豊富な施工事例と情報共有スタイルにあります。
これまでの施工写真やSNS、雑誌掲載事例を活用して丁寧に説明
要望に合わせたイメージボードの作成
家具や素材サンプルを組み合わせた提案
このようなスタイルにより、「こんな家がいい」「このテイストが好き」といった希望を、具体的にビジュアル化しながら共有できる環境が整っています。
また、営業や広告担当を置かず、限られたスタッフで運営することで、高コストパフォーマンスな家づくりを実現しています。
「本当に必要なところにだけ予算をかける」スタイルで、理想の内装に近づける点が魅力です。
Fuku Design Homeでは、資金計画・土地探し・間取り提案から家具選び、外構までワンストップで家づくりをサポートしています。 内装においても、「デザイン×暮らしやすさ」の両立を実現したい方にとって、心強いパートナーになるでしょう。
6. まとめ:注文住宅で理想の内装を実現する決め方
注文住宅の魅力は、自分たちのライフスタイルにぴったり合った空間を一からつくれること。 その中でも「内装の決め方」は、毎日の快適さや暮らしやすさを大きく左右する非常に重要なステップです。
この記事では、以下のポイントを中心にお伝えしてきました。
内装は「見た目」だけでなく「暮らしやすさ」とのバランスが大事
好みのテイストを明確にし、全体の統一感を意識することが成功のカギ
各部屋ごとに用途に合った素材・色・照明を選ぶ工夫が必要
家族間の意見調整や予算配分も、内装決めでは見落とせない要素
Fuku Design Homeのように、設計からインテリアまで一貫して相談できるパートナーの存在が心強い
特に、Fuku Design Homeは150棟以上の実績と設計×インテリアのチーム体制で、理想の内装を丁寧にカタチにしてくれるのが強みです。 モデルハウスがないからこそ、お客様一人ひとりにじっくり向き合うスタイルで、コストパフォーマンスも抜群です。
内装を決める際に不安や迷いはつきものですが、全体の方向性を決めて「一歩ずつ」進めていけば、必ず満足のいく住まいが完成します。 あなたの「こうしたい!」という想いを、妥協せずに形にしていきましょう。
設計から内装デザインまで、トータルにお任せください。
Fuku Design Homeでは、設計士とインテリアコーディネーターがチームを組み、お客様の「こうしたい」をカタチにします。
間取り提案から家具選び・外構まで、丁寧なヒアリングと提案力で理想の住まいづくりをお手伝いします。
ぜひ一度、Fuku Design Homeのホームページをご覧ください。
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